NOTE
本のこと。青い青い海に魅せられて、ジャケ買いをしてしまった「名前のない道」。
Posted on 2013-07-15
青い海が、白い帯の上から、少しだけ顔をのぞかせています。
帯をとりはずすと、眼前に現れるのは浜辺から見渡した青い青い海原。
「名前の無い道」という、漆職人・赤木明登さんの本です。
山梨・甲府駅北口にオープンした、D&DEPARTMENTで見つけるやいなや、その場ですぐに、ジャケ買いをしてしまいました。
装丁の海の見せ方に、すっかりやられてしまったからです。
海を見たいという気持ちは、だいたいどんな時でも持っています。
それも、できることなら、できるだけ青くて、できるだけ何にも遮られていない海を、見たいです。
海岸線を走る列車に乗っていると、山やトンネルに阻まれながら、時たま”ちらり”と海が見えることがあります。本当はもっと、窓全面のフルスクリーンで、海を見たいのですが、車窓から海を全開で見られるポイントは、あまり多くありません。
でも、ずっと車窓を眺めていると、ある瞬間すべての障害物が取り除かれ、眼下に海が一望できることがあります。
そんなとき、思わず「あ、海だ。」とひとり呟いてしまうのですが、この本の装丁には、そのときと同じ嬉しさを呼び起こしてくれる仕掛けが盛り込まれています。
そういえば、「青い青い海」というモノクロの映画を何かの特集上映で見ようとして、ずっと見そこねていたのですが、YouTubeにあががっているこれが、もしかしたらその一部なのかもしれず。モノクロなのに、こんなにも海の青さを感じさせてくれる映像があるのですね。
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